【Mac】アクセシビリティに追加できない

Mac のアクセシビリティにアプリケーションを追加できない

先日、自身の Mac を Mojave にアップグレードしたところ、アクセシビリティへのアプリケーションの追加ができなくなりました。
再起動を行い、再度確認したところ、登録されていると思われるアプリケーションのリストが表示されていました。

そこで「＋」ボタンよりアプリケーションを追加しようとしたところ、リストに表示されていたアプリケーションは表示から消えてしまい、
新たに追加もできない状態となりました。

解決策

※ 本記事の方法を試す場合は、システムに何らかの影響があるかもしれません。必ずバックアップを作成し、自己責任で行ってください。

結論から述べると、以下のファイルを削除し、再起動を行うことで追加できるようになりました。
以下のファイルは、アクセシビリティを管理するファイルなのですが、Mojave へアップグレードしたタイミングで不整合が起きたものと思われます。（詳しくは分かりません）

/Users/[ユーザ名]/Library/Application\ Support/com.apple.TCC/TCC.db
/Library/Application\ Support/com.apple.TCC/TCC.db

具体的な削除方法ですが、上記のファイルは「Finder」、「ターミナル」から削除しようとしても、
SIP（System Integrity Protection）と呼ばれる保護システムによって削除することができません。
※ ターミナルで root ユーザ権限を使ったとしても削除することはできません。（ Operation not permitted ）

そこで、SIP を無効化するために、Mac を再起動、起動しきるまで「⌘キー + rキー」を押し続け、リカバリモードで起動します。
起動した後、画面上部にある、「ユーティリティ」→「ターミナル」を選択し、ターミナルを起動します。
そこで以下のように入力し、再起動し、普段使用しているユーザでログインします。

1	-bash # csrutil disable

何をしているかというと、先程説明したように SIP の保護システムを無効にしています。

その後で、「Finder」もしくは「ターミナル」から上記２つのファイルを削除します。

ターミナルから削除する場合は、上記のように行います。 ※ 一部ユーザ名のため塗り潰しています。
「sudo su -」コマンドで root ユーザになり、ls -l コマンドで見つかった上記ファイルを rm コマンドで削除してください。
例）

1	root # rm /Library/Application\ Support/com.apple.TCC/TCC.db

最後に、再起動をかければ解決します。
個人的には SIP を無効の状態にしたままでもいいと思っていますが、不安な方は再度リカバリモードで起動し同じ手順で戻しておきましょう。

1	- bash # csrutil enable

以上、困っている方の助けになればと思い、記事にしました。

2019/03/11 更新

上記のようにしても問題が解決されない状況になりました。
原因としてはセキュリティソフト ESET Smart Security をいれていることの問題で、更にはバージョンの問題のようです。

公式より問題とその解決方法が紹介されています。
https://eset-support.canon-its.jp/faq/show/12752?site_domain=private

またその対応をしても、アクセシビリティに追加できないという事象にあたりましたが、再起動することで問題は解決されました。